一般的には「肩こり」は、筋肉疲労や姿勢など、日常の生活の習慣によって起こるものが多いようです。
しかし実は、「肩こり」に体の不調のサインが隠れている場合があるのです。
ただの肩こりと思っていたら、思わぬ要因が隠れている…。
それは一体、どういったことが考えられるのでしょうか。
変形性頸椎症や、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎捻挫(むち打ち症)など、頚椎に関わる病気が肩こりの原因の場合があります。
頚椎は体の中でもとても大切な役割を果たしていますので、この部分の病気で肩こりの症状があるなら根本的に改善しなければいけません。
胸椎が炎症を起こしている、胸椎に腫瘍がある、肺がんや肺に腫瘍ができている、肺の肋膜癒着なども肩こりの症状を引き起こします。
こういった病気が肩こりという症状に隠れているとしたら、放置していては大変ですね。
肩こり程度でも、きちんと診断していただくことが重要ではないでしょうか。
なんと肝炎や胆石症、糖尿病や腎臓病なども、肩こりの症状の原因になっていることがあるんですね。
さらに心筋梗塞や高血圧の場合も、肩こりと密接に関わっているということ。
さまざまな病気のサインが「肩こり」という形で現れてくることがあるのです。
子宮筋腫や子宮内膜症、更年期障害といったような女性特有の病気の場合も肩こりの病状を起こすことがあるのです。
他にも子宮がんや卵巣膿腫などといったものも肩こりと関係している。
女性の場合は慢性的な「冷え性」なども大きく肩こりと関わっていますね。
血液の循環が悪いと、おのずと肩こりを引き起こしてしまうことになってしまいます。
他にも眼精疲労など目の病気や、風邪の引きはじめなどの体の不調から、肩こりになった経験があるかたもいらっしゃるんじゃないでしょうか。
このように見てくると、「肩こり」を甘く見ていてはいけないということが分かってきます。
肩こりは何らかの「体の病気のサイン」と捉えて、早めに改善策を取ることが必要なのではないでしょうか。
まず肩こりが起こったら、思い当たる日常的な原因を突き止め、それをクリアしていった後にもさらに肩こりが続くような場合は、速やかに受診する。
こういった対応を取っていれば、万一大きな病気が隠れていたとしても、早期発見、早期治療することができるんじゃないでしょうか。